こうご動物病院 採用サイト

ヒストリー

こうご動物病院の道のり
~院長が獣医師になったワケ、そしてこうご動物病院ができるまで~

1匹の猫が私の運命を変えました。

もともと私は心理カウンセラーになりたくて東京の女子大学で心理学を学んでいました。そんな時に知人より1匹のアメリカンショートヘアーの子猫を譲り受けました。クリスマス近くに我が家に来たのでキャロルと名付けて私は可愛がりました。
当時の私は、人見知りが強く友達も殆どいない状態だったのでキャロルが友達のようであり、自分のこどものようであり、そのうちに動物に関わる仕事がしたい!と強く思うようになりました。
そこで、大学を卒業した後に動物看護師の専門学校へ行って動物看護師になろうと思い、大学2年生の冬に両親に相談しました。

しかし、私の話を聞いた父は大激怒!「何を言っているんだ。大学を卒業して専門学校?!動物看護師?!獣医師になるっていうならまだしも、、、」私は最後に父がポロっといった獣医師になるのであれば、、、の一言を聞き洩らさずにいました。そうか!獣医師になればいいんだ!そんな簡単な思いつきで私はコソコソと親に隠れて勉強をして大学4年生の時に獣医学部を受験しました。しかし結果は惨敗。最後の望みにと受けた酪農学園大学の獣医学科の学士入学試験に運よく合格することができました。

私の運命を変えた猫、キャロルが病気に

私は東京の女子大を卒業してすぐ、酪農学園大学獣医学科の2年生に編入学をしました。大学では将来、動物病院を開業しようと思っていたので少しでも臨床の勉強ができるようにと小動物の内科のゼミ室に入っていました。
心理学科4年そして獣医学科5年の通算9年という長い学生生活を卒業した後、私は埼玉の比較的大きな動物病院に就職しました。大学で臨床系のゼミ室にいたので、少しは自信があって入ったのですが、実際の臨床の現場は甘くはなく、動物病院を開業しようという気持ちはすぐに失ってしまいました。また不器用な私は思うように採血や手術などが上達せずに落ち込むことも多く何度辞めようと思ったかはわかりません。

先輩や同期の先生たちが開業やステップアップで辞めていく中、容量が悪い私は辞めたいということを言えず、ずるずるとそのまま続けていき、気づくと5年が経っていました。そしていつの間にか常勤の獣医師のトップに立ち、後輩たちを指導するようになっていました。
そんな中、私の運命を変えた猫、キャロルが病気になりました。色々な検査の結果、彼女は「好酸球増多症と好酸球性の胃腸炎」という特殊な病気であることがわかりました。
治療は高容量のステロイド。自分の猫に治療のためとは言え、高容量のステロイドを使うというのが私には抵抗がありました。と同時にその頃の私は西洋医学で治療の限界を迎える症例が多くいることに気づき何とかできないのだろうかと思っていました。 そんな時に治療は西洋医学だけではない東洋医学だってあるじゃないか!と気づき、そういった治療ができる病院で勉強をしたいと思いました。

わんにゃんワールド、動物病院が閉鎖・・・
そして、こうご動物病院を開業

そこで見つけた動物病院が多摩市にあった「わんにゃんワールド」というテーマパーク付属の病院でした。そこで私はその病院に転職し、東洋医学やドイツの自然療法などを学んでいきました。歩けなかったゴールデンレトリバーが院長先生の鍼治療を何度か受けて歩けるようになったのを目にして私はとても驚き、鍼治療について特に力を入れてやっていくことにしました。しかし私が入社して半年位経った時に、院長先生は開業のため辞めてしまいました。そこでそのままその後を引き継ぐという感じで私が雇われ院長になりました。西洋医学だけでなく東洋医学や自然療法を組み合わせた統合医療でキャロルはステロイドを使わなくても過ごすことができるようになりました。また少しずつですが、同じような治療で尊い命を救うことができるようになってきました。

私が雇われ院長になり1年半が経ったある日、経営難のため、わんにゃんワールドそして、動物病院も含めた付属施設全てが閉鎖することが決まりました。それを告げられたのはちょうど閉鎖の3か月前でした。突然のことに驚き、言葉を失いました。これからどうしよう、、、自分自身の行く末を急に考えなくてはならない状況となったのですが、雇われとは言え院長として診ていた動物達を見捨てるわけにはいかないと一念発起して動物病院を近くで開業しようと思いました。

しかし、今まで開業を考えていなかったため、お金もなく、期待をしていた両親からも借りることができず、起業計画書を書いて多摩市の創業支援融資を受けることにしました。わんにゃんワールドが2009年1月13日に閉鎖した後、治療が必要な患者さんの往診をしながら準備を進め、3月3日にこうご動物病院は開業しました。看護師1名を雇って、アパートの1階、たった15坪のテナントで開業しました。
そして月日は流れ、ありがたいことに患者さんが少しずつ増え、それに伴いスタッフも増え、より良い治療、サービスを行うために2015年、今の場所に拡張移転をしました。

最後に、院長より

あなたの選んだ動物病院は持続可能な動物病院ですか?

今まで、たくさんの求職者を見てきました。みんな、獣医師や看護師、トリマーになりたくて学校で学んで就職したのに実際に入ってみたら違っていた、、、、そんなことで別の動物病院を探して当院に来る人も少なくありません。それぞれの人がその人にあった動物病院を見つけて幸せに永く勤められたらいいのにとの想いで「獣医師向けに動物病院の選び方について」You Tubeでお話ししているのでコチラをご覧いただけると嬉しいです。(獣医師でなくても看護師さん、トリマーさんでも就職先を選ぶヒントになると思います)    

また当院の就職希望でなくても、動物病院で働いている獣医師、看護師、トリマー向けにオンラインでの就職相談(50分)や開業相談(50分)も受付しております。お気軽にコチラより申し込みくださいね